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交通事故相談 Point.3 物損の示談は慎重にしましょう

  1. 物損の負担割合は、事故の過失割合そのもの
  2. 物損の負担割合は、医療費の負担割合にまで及ぶのが普通
  3. 物損と、けがの担当者は別です
  4. 納得できないときは、けがの示談交渉まで保留しましょう

1.物損の負担割合は、事故の過失割合そのもの

交通事故による物損 (物の損害)の負担割合は、金額の小さい物(例:5,000円で買った中古自転車)でも軽く考えてはいけません。理由は、この負担割合こそ、事故の過失の割合を反映するからです。加害者側の損害保険会社の担当者は事故の過失の度合いから10%、あるいは5%単位で過失割合を示してきます。往々にして加害者側の損害保険会社は自社の支払を少なくするために、被害者側に過失を多めに乗せてくることがあります。鵜呑みにしないでよく検討しましょう。

なお、あなたがケガをして被害者としても、事故の過失もあなたが少ないとは限りません。ケガはひどいが、過失はあなたが大きいということもあります。

なお、加害者側が対物賠償保険に入っていない場合は、加害者本人から払ってもらうしかありません。また、ご自身が対物賠償保険に入っておられないときは、ご自身で相手側の損害保険会社と交渉し、ご自身で支払うしかありません。

物損の賠償額の計算は、原則

車の原価償却後の残存価格又は修理費のどちらか低い金額 ×  過失割合

ただしこれも物 (例: 中古自転車)を購入したときの領収書がないときはこの残存価格を証明できませんので、中古市場での同銘柄の同年式車の価格を参考にすることがあります。

2.物損の負担割合は、医療費、慰謝料等の負担割合にまで及ぶのが普通

物損の負担割合は、医療費、慰謝料等の負担割合にまで及ぶのが普通なので、損害保険会社の担当者は、車輌事故の過失割合をまとめた東京地裁の判例集を持ち出して丁寧に説明するはずです。

物損で認めた過失割合を、医療費や慰謝料の示談交渉で被害者側に軽くするのは至難です。一般的には戻せるのは5%くらいのものです。

中古の自転車では、過失割合が10%違っても1,000円の違いにもなりませんが、後の医療費や休業損害、慰謝料料の割合に直結するとなると大きな金額になります。慎重に判断しましょう。

物損の示談の前に、念のため物損の過失割合が妥当か、専門家に相談してみましょう。

3. 物損と、けがの担当者は別です

損害保険会社では、物損とけがの担当者は別です。物損の担当者の名刺にはアジャスターと書かれることもあります。物損の担当者が、「けがの過失割合は又けがで相談して下さい。この過失割合は物損だけ割合ですから」という事があります。簡単に考えてこれを了解すると、後で泣きを見ることになりかねません。

物損の担当者が、けがの担当者に「けがの過失割合について物損より被害者に有利にして下さい。」と助言することはないとお考え下さい。

4. 納得できないときは、けがの示談交渉まで保留しましょう

納得できないときは、物損の示談はせず、ケガの示談と一緒にすれば良いです。保留しましょう!

どうしても車等の修理を急がないといけない事情があるが、過失割合に納得がいかないときは、物損の示談書に「物損の負担割合は、ケガと後遺障害に対する損害賠償の負担割合に影響を及ぼすものではない。」との一文を入れることです。