- 症状や治療方針の確認、検討のために必要ならセカンドオピニオンを
- セカンドオピニオンを取るにはどうするの?
- 治療が合っていないと思ったら、転院しましょう!主治医が話を聞いてくれないなら、転院をしましょう!
- 転院の話を受け付けない病院こそ、即転院しましょう
1. 症状や治療方針の確認、検討のために必要ならセカンドオピニオンを
- (膝 などの)痛みがいっこうに減らない
- 後遺障害が残るのではないか心配
等の時には、まず主治医にちゃんと説明を求めましょう。
- 現在の症状を確認
- どこまで症状が改善するのか
- 障害が残るとすれば、どのような障害か、仕事や日常生活でどのような支障があるか
特に将来、妊娠の可能性のある女性の方は、腰や股関節、膝等の後遺症により、妊娠や出産、子育てにおいてどのような支障があるか、詳しくお聞きになることをおすすめします。 - 改善の目標までの治療方針はどうなっているか
それでも治療が合っていないとの思いがあるなら、早めに転院するか、そこまでは仕切らないという方なら、念のためセカンドオピニオンを求めるくらいも気持ちで、他の専門医を当たってみてはいかがでしょうか。
交通事故の場合、時期を逃すと手術ができないという事もあるようです。また損害保険会社の担当者は、「この程度のけがならこれくらいで症状固定」という予断を持って、症状固定の提案をしてきます。
この1年相談に来られた中で、膝について3件ほど、転院によって初診と違う診断がなされています。これによって改善した人もいますが、やはり時期を逸したという人がおられます。
この3件はそれぞれ別の病院ですが、初診の段階でしっかりした検査をしていない、治療途中での痛みを訴えても取り合わない、転院を申し出ると「転院はできません。」と看護師さんが遮る等しています。このような状態で症状固定すると、後遺障害の認定を申請しようとしても画像等の証拠が少なく、他覚的所見(画像等)がなく痛みだけで認定する14級に止まる可能性があります。
けがは自分のことです。他人には分かりません。後遺障害を負うのも自分です。後悔しないようにしっかり判断されることをおすすめします。
主治医にどう話したらいいか迷っている時や主治医が紹介状を書きたがらない時は、交通事故の専門家に相談しましょう。
2. セカンドオピニオンを取るにはどうするの?
セカンドオピニオンを求めるには、今治療中の主治医に紹介状を書いてもらうのが一番ですが、書いてもらうように言い出しにくいならば、紹介状がなくても、(因果関係をさておいて)症状そのものをしっかり見てもらうだけでも価値があります。専門医中の専門医を探すことがポイントです。
なお、医師は患者がセカンドオピニオンを求めるために、他の医療機関への紹介状を書くことを求められたときは、大方の医師が書くのではないでしょうか。
加害者側の損害保険会社もセカンドオピニオンについてこれを止めさせることは余りしないようです。事前に担当者に「どこの医療機関に係るか」通知だけはしましょう。
「専門医」にどのように見てもらったらいいか迷っている時は、交通事故の専門家に相談しましょう。
3. 治療が合っていないと思ったら、転院しましょう!主治医が話を聞いてくれないなら、転院をしましょう!
「最先端の医療を以てしても現段階では改善の見込みはない」ということは当然あります。
主治医が被害者の訴えを受け止めて努力しくれてもどうにもならない、改善しないようだと言うことなら、受け止めるしかないかも知れません。
しかし、1.のように主治医に説明を求めてもなお、主治医が被害者の訴えをまともに受け止めていない様子で、被害者自身も治療が合っていないと感じているときは、すっぱりと転院しましょう。
どう切り出したらいいか迷っている時や転院の理由をどうするか迷っている時は、当事務所にご相談ください。一緒に考えましょう。
4. 転院の話を受け付けない病院こそ、即転院しましょう
転院の話を受け付けなかった医師がいたら、そこはすぐに転院しましょう。このような時の理由は
- 「転居する」
- 「自宅の近くの病院でリハビリする」でもいいです。
これまでの相談の中で、このような医師による治療例では、別の専門医にかかって、別の診断がされる可能性が高いです。
話を引き延ばされる時間の分は、限られた治療の機会を失っていくことになります。
加害者側の損害保険会社には、次の病院が決まってから「××病院に変わりました」と通知すれば足ります。